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12月24日(土)

つけパン派かひたパン派か言われても、そもそもパンを楽しそうにスープにつけない派です。

 

●2011年に読んだ本ランキング

1  R・P・ファインマン 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』
2  夢野久作 『瓶詰の地獄』
3  笹井宏之 『えーえんとくちから 笹井宏之作品集』
4  コルタサル他 『短篇コレクションI』
5  ロード・ダンセイニ 『魔法使いの弟子』
6  上田秋成 『春雨物語』
7  アゴタ・クリストフ 『悪童日記』
8  リチャード・ブローティガン 『愛のゆくえ』
9  ボリス・ヴィアン 『うたかたの日々』
10  ピーター・メイル 『南仏プロヴァンスの12か月』

 

今年読んだ本の中からベスト10を決めてみました。面白かった、衝撃的だった、好きだ、再読したい、などの感情から作成。ちなみに2009年の1番にはイタロ・カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』、2010年の1番にはミヒャエル・エンデ『鏡のなかの鏡』を選びました。

 

ご注文は……とろ玉(並)ですね。ちくわ天+なす天で、560円になります!

ずるっずるっずるるるるるるるるるるっっ

美味い! ぼく大きくなったら、うどんになる!

 

 

1.  R・P・ファインマン 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』

異端の天才科学者ファインマンにまつわる自伝風エッセイ。どのエピソードも面白いのですが、ロスアラモスでマンハッタン計画に関与したときの話が印象に残っています。科学者としての物の見つめ方に、注目ですね。

向上心をくれる本です。科学者でなくてもこんな人間になりたかった。「他人がどう思うとも気にしない」の精神は見習って活かしたい。年初めに読んだ本ですが結局これが一番。

 

2.  夢野久作『瓶詰の地獄』

アッハッハ……ウッフッフ……イッヒッヒ……っていう感じの。短編集ですが全ての作品でハラハラでき、楽しめました。少女地獄よりもこっちのほうが好きです。

エッ……何……胎児の夢? キチガイ地獄外道祭文? ドグマグはさておき、こっちのほうは短いから夢野入門には最適かもしれませんね。お兄様お兄様お兄様ァーッ! ってなんなんですかね。

 

3.  笹井宏之『えーえんとくちから 笹井宏之作品集』

優しい眼差し、言葉に対する愛情が感じられるから◎。1982年生まれ2009年に逝去。こんな才能のある人が……残念でならない。俵万智の『サラダ記念日』が300万部売れるなら、この人の短歌集は1000万部売れてもいいさ。

・昨晩、人を殺めた罪によりゆめのたぐいが連行された
・空と陸のつっかい棒を蹴飛ばしてあらゆるひとのこころをゆるす

 

4.  コルタサル他『短篇コレクションI』

3分の1でも当たりがあれば儲けもの。だってその当たりってのがデカイんですからね。

池澤夏樹個人編集、短篇コレクション第1巻はアジア・中東・アフリカ・南北アメリカの作家から作品を収録(ヨーロッパは第2巻)。気に入ったのは、コルタサル「南部高速道路」、マラマッド「白痴が先」、カナファーニー「ラムレの証言」、ディック「小さな黒い箱」、ブローティガン「サン・フランシスコYMCA讃歌」、目取真俊「面影と連れて」。世界は凄いなって。

 

5.  ロード・ダンセイニ『魔法使いの弟子』

ランクから落ちるか落ちないかというところでしたが、考え直すと結構上位に。奇抜な構成とかテクとかどうでもいいから、ちゃんとお話としてうまく盛り上がって纏まってるヤツくださいよ! という人にはコレなのじゃ。舞台はスペインですから、その空気も感じてみてください。ちくま文庫で読了。

 

6.  上田秋成『春雨物語』

これも考え直すと結構上位に。「目ひとつの神」がお気に入り。歌の上達をめざして東の国から京都に入ろうとする主人公。近江国の森で夜を明かそうとするとそこには酒盛りをする妖怪っぽいヤツラがいたので、恐ろしくって必死に寝たフリするんです。

天狗だったか神主だったかに、この土地(つまり滋賀県)は、「無用な湖に土地を狭められ、山の物にも海の物にも恵まれず」みたいな酷いことを言われてました。琵琶湖ってなんか獲れないんですかね? 空の者には恵まれているのに……(←桂ァ今何キロ?)←恵まれ?

  

7.  アゴタ・クリストフ『悪童日記』

とにかく衝撃的な作品でしたが、もう一度読みたくはない。クリストフおばあちゃん、ありがとう、こんなに面白い本を書いてくれて。

 

8.  リチャード・ブローティガン『愛のゆくえ』

不思議な図書館で働く男。静謐な空気。それと美女。詩情。お話のメインは、ただ堕胎手術しに行くだけなんだけどなぁ。これは個人的趣味が強くなりました。

さて、手術も終わり、ふりだしに戻ってきて……ラストの美しさは再読してしみじみ、筆舌に尽くしがたい。こういう話を書く人が日本にもいてほしい。

  

9.  ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』

私はコレが「好き」。面白いとかじゃなくて。再読しても途中で飽きるかもしれない。でも好き。肺に睡蓮が咲いてしまう奇病に取りつかれたクロエ。主人公のコランは他の人間のように働き始めます。作品を彩る数々のアイテム(オブジェ)が素敵。

 

10. ピーター・メイル『南仏プロヴァンスの12か月』

これが10位でいいや(投げやり気味)。全編に漂うピクニック的雰囲気がなごやか。

 

 

 

そのほか、よかった本たち(賞は適当)

▼ワケわかんないけどとりま楽しかったで賞
 『ヴァインランド』トマス・ピンチョン

▼早くアニメ化とかなんなりしてほしいですね賞
 『ウルは空色魔女(3) 贈りものは魔法パフェ!』あさのますみ

▼とりあえず体液漏らしすぎで賞
 『マダム・エドワルダ/目玉の話』ジョルジュ・バタイユ

▼アナタ酔ってるのどれだけ飲んだの賞 
 『ムッシュー・アンチピリンの宣言―ダダ宣言集』ツァラ

▼あっきさみよう賞
 『水滴』目取真俊

▼ワイン嫌いなのにワインが飲みたくなるで賞
 『レクイエム』アントニオ・タブッキ

▼こういうのがノワールなんですかね賞
 『燠火』マンディアルグ

▼現代小説+俳句の巧みなコンビネーション賞
 『ハイク・ガイ』デイヴィッド・G・ラヌー

▼短歌って頭の中でリズムよく読めることは無視してもいいんですか賞
 『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』穂村弘

▼なんで、これ読んだんだろ……
 『いやいやえん』中川李枝子

▼アナタ酔ってるのどれだけ飲んだの賞Part2 或いはワロス賞
 『マルドロールの歌』ロートレアモン伯爵

▼BGBD兄貴好き マジ書評兄貴嫌い
 『文学の墓場―20世紀文学の最終目録』フレデリック・ベグベデ

▼積んでたけれど読んでみたらなかなかよかったです賞
 『オカメインコに雨坊主』芦原すなお

▼これからも同筆者の本を追っていくつもりです賞
 『黄泉の犬』藤原新也

▼たまにはSFもいいね!賞
 『流れよわが涙、と警官は言った』フィリップ・K・ディック

▼戦争系はズルい気がする賞
 『きっと天使だよ』ミーノ・ミラーニ

▼ヒロインが清楚系かなと思ったらそうでもなかった賞
 『初恋』トゥルゲーネフ

 

 

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